前回、知っておくべきダイビング用語(ビギナー編)を紹介していきました。
もちろん、それらは基本的な用語です。
そして、知っておくべき用語はまだまだ沢山あります。
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中には聞いたことはあるけど聞いたことがあるだけで、実は詳しくは知らない。
と言ったダイビング用語が意外と多いのではないでしょうか?
今回は前回より少しだけレベルが高い?用語の紹介をしていきますので、ぜひ最後までお読みくださいね🎶
ボート関連の用語①
スクーバダイビングで、AOW(アドバンス)を取得後はボートでのダイビングが増えてくる地域が多いです。
そこでボート上やブリーフィングなどでよく聞く用語をいくつか紹介したいと思います。
今回紹介するもの以外にも、ボート関連で使う用語はたくさんあります。
しかも安全面でも大切なものが多いので、しっかり覚えておいてくださいね👀
スイムライン
スイムラインはダイバーがエントリーエリアから潜降用のブイやアンカーラインへ安全に移動する為のロープです。
このロープにつかまり、ブイまで辿ることで潜降前の、体力の消耗を防ぐことにもなります。
主に水面で流れが強いときなどに使います。
トレールライン
トレールラインはボートの後方の水面に流しているロープの事です。
ダイバーがダイビングを終え、水面浮上後にこのロープを使用します。
そのまま手繰ってエキジットポイントへ向かったり、待機したりするのに使われます。
ボート関連の用語②
ショットライン
ショットラインは船から5~6mほど伸びているロープの事です。
主に安全停止中や水面待機をしているときに使います。
そのロープが浮いてこないようにロ-プの先にウエイトなどの重りを付けています。
ラダー
ラダーは主にエキジットする時に使うハシゴのことを言います。
ノリスのツアー時にはこのラダーのところでお手伝いをしています。
膝立ちしてもらいインストラクターがお客様のフィンを外すお手伝いです。
アンカー
アンカーは船を水底の岩場などに固定して、船が波で流されないように固定するものです。
万一、このアンカーが外れると船が流されてしまいます。
ダイビングスタイルの用語
次はダイビング中、ダイビングをする事自体で使用される専門用語です。
ドリフトダイビング
ドリフトダイビングは、エントリーポイントとエキジットポイントが違うダイビングの事。
一般的には潮の流れなどに乗って行うダイビングスタイルのことをまとめてそう呼んでいます。
特に海外では、チャネルやパスなどの潮の流れの速い場所がダイビングスポットになっていることが多いです。
そこでのドリフトダイビングは流れに乗って楽に移動できます。
しかも、大型回遊魚の群れなどとの遭遇のチャンスあり!!
とてもエキサイティングなダイビングをする事が出来ます♪
もっとアクティブにダイビングをしてみたい方におススメのダイビングスタイルです!
ただ、最低限中性浮力をマスターしている事や、フロートやカレントフックなどは必須です。
ナイトダイビング
ナイトダイビングは名前の通り、夜間にするダイビングの事です。
厳密にいえば、まだ暗く成りきっていない、日没時間からがナイトダイビングです。
見どころは、寝ている魚の姿を見ること。
昼間と色が変わっている魚もいますよ。
また、エビ・カニ・ウミウシなどの夜になると活発になる生物も。
普段は見ることのできない光景を楽しむことが出来ますよ♪
「ナイトダイビング=夜=宿泊必須」と思われがちですが
ノリスでは日帰りでのナイトダイビングツアーも開催しています。
また、夜間のダイビングなので水中ライトは必須器材と
なっています!
ダイビング中の用語①
安全停止
安全停止はダイビング終了前に水深5mで3分間停止します。
それにより、減圧症(後で紹介しています)になるリスクを減らすのです。
理論上ではありますが、無減圧潜水をしている場合は、急浮上でなければ潜水中のどのタイミングで浮上したとしても(安全停止を行わなくても)減圧症になることはありません。
が、何度も言いますが、あくまで理論上の話です。
ですので、普段から安全停止をすることを習慣づけましょう。
もちろん、ノリスツアーでは必須としています。
NDL
NDL(エヌディーエル)は無限圧潜水時間のことです。
簡単に言うと減圧停止(次に紹介します)を必要とせずにその深度で潜っていられる最大時間の事です。
基本的にダイビングはこのNDLの時間内でダイビングをします。
これを過ぎてしまうと次に紹介する「減圧停止」をしないといけなくなってしまいます。
こうならないためにはまず、自分のダイブコンピューターが必須となります。
そして自分のダイブコンピューターを確認して、NDLの範囲をこえないようにしましょう!
ダイバーならおわかりでしょうが、NDLは水深が、深くなれば深くなるほど短くなります。
そして、もちろん水深が浅くなれば浅くなるほど、長くなります。
ダイビング中の用語②
減圧停止
ひょっとしたら、「減圧停止」と「安全停止」がごっちゃに
なっている方もおられるかもしれませんね。
ただ、大前提として減圧停止は普段のダイビングでは行わないという事を知っておいてください。
安全停止の時に少し触れました無減圧潜水の範囲外のダイビング、いわゆる減圧潜水をした際に、減圧理論から導き出された水深と時間に従って、段階的に停止しながら長い時間をかけて浮上していきます。
例えば、水深10mで10分停止し、次は3mで15分停止してから浮上するなど。
これが減圧停止です。
※各水深と時間は、実際に潜った水深と時間によって変わります。
ですので、細かい時間はダイブコンピューターの指示に従い減圧を行ってください。
何度も言いますが、あくまで緊急等のやむを得ない場合のみです。
必ず減圧停止を必要としないダイビングを行いましょう。
減圧症
水中での圧力により血液や組織中に窒素などが溶け込みます。
通常それらは、浮上時の減圧により、呼吸によって体外へ排出されます。
しかし、急な圧力の低下(はやい速度での浮上)により排出が追い付かなくなり、潜水後に気泡化し組織の圧迫などを引き起こします。これが減圧症です。
症状には疲労感、筋肉や関節の痛み等があります。
こういった症状を出さないためにもしっかりと安全停止をして体から窒素を抜きましょう!
次回は上級者編
今回覚えておいてほしいダイビング用語(中級者編)でしたがいかがだったでしょうか?
減圧停止の内容は少し難しかったかもしれませんね。
前回よりも少し難しい用語が多かったと思う方がほとんどだと思います。
ですがこれを覚えていないと、どれだけランクが高くてもダイバーとしてのレベルを疑われてしまいます!
こういったことを起こさないためにも、しっかりと今回紹介した用語を覚えていけるようにしていきましょう🎶
次回は今回よりさらに難しい?上級者編の紹介をしていくのでお楽しみに!